◆業務の概要
「都市公園の再配置計画」とは、市街化区域における街区公園を中心とした都市公園の計画的かつ効率的な配置を進めるために、公園が充足・不足している地域を洗い出し、長期未整備公園の見直しを含めた都市計画の変更や事業化を進める都市公園を整理するものです。
GIS(地理情報システム)を用いて市街化区域の非工業系用途地域、あるいは居住誘導区域内における都市公園の誘致圏を求め、都市公園の誘致圏に含まれない地域(空白地)において都市計画公園の整備の他、都市公園以外の児童公園や広場の設置、営農継続意向のない生産緑地の公園への転用を検討します。
◆私たちの着眼点
都市公園は誘致圏の距離が示されているものの、人口あたりの基準や利用者数の目安はありません。新型コロナウィルスで遠方への外出が控えられるなか、身近な公園の利用が増えており、混雑が見られる場合もあります。
そこで私たちは都市公園の再配置を誘致圏だけで判断するのではなく、人口密度や年齢階層構成、実際の利用状況、および不動産の動向を踏まえた地区レベルの将来人口構成を加味して検討します。
そこで私たちは都市公園の再配置を誘致圏だけで判断するのではなく、人口密度や年齢階層構成、実際の利用状況、および不動産の動向を踏まえた地区レベルの将来人口構成を加味して検討します。
- ビデオなどを用いた定点観測や携帯電話の位置情報データを使って、公園の利用状況を把握し、各公園がどの程度”密”になっているかを調査し、誘致圏評価と合わせて地区内の公園の過不足を評価します。
- 公園の利用の多い高齢者や、14歳以下の年少人口を把握するとともに、今後の宅地開発動向、特に高層マンションの立地可能性を加味して、人口を予測することにより、将来の地区内の公園の過不足を評価します。
- 公園不足地域については公有地や生産緑地のほかに、都市計画基礎調査や現地調査などをもとに公園候補となる低未利用地を抽出します。